ある日、飼ってる猫の目を見たら、左右の瞳孔の開き具合に違いがあることに気づきました。
左右の瞳孔の開きが違うこと以外は元気だったので、一時的なものかなと思って様子を見ることにしました。
しかし、日が経つにつれ、猫に異変が・・・。
この記事では、私の猫のように左右の瞳孔の大きさが違う猫を飼ってる方へ向けた私の体験談をお話します。
もし今、時間とお金に余裕があるなら、動物病院に行き、症状を見てもらいましょう。できればMRI検査も。
ただ、MRI検査ができる病院は限らてます。少し遠出になるかもしれませんが、検査が受けられる元気なうちにやっておいたほうがいいでしょう。理由は後ほどご説明します。
それではまずは、左右の瞳孔の大きさが違う原因について、考えられる病気をみていきましょう。
猫の瞳孔が左右で大きさが違う原因とは?
- 神経の異常
- 目の病気
- 腫瘍
基本的に瞳孔の大きさは左右同じ大きさになります。目薬を点眼するとか特別なことをしてないのに左右の瞳孔の大きさが違うのであれば異常と判断していいでしょう。
神経系の異常ですと、失明が懸念されます。目の病気では、ブドウ膜炎、緑内障などがあり、腫瘍ではリンパ腫や髄膜腫などがあります。
いずれにしても早期治療が大切です。『様子を見て悪化したら病院に行こう』では治療も大変になり、猫の生活に悪影響が出てしまうかもしれないので、早めに病院に連れていきましょう。(参考元:ワラビー動物病院グループ)
さて、次からは私の猫の体験談です。左右の瞳孔の違いは猫にとって大変な日々の始まりを意味してるかもしれません。参考にしてください。
私の猫は脳にできた腫瘍が原因だった!
初期症状
私が飼ってる猫の顔を見て、左右の瞳孔の大きさが違うことにある日気が付きました。
それともうひとつ気になる症状として、顔が右側に引っ張られる感じでピクピクピク!と痙攣するようになったんです。
時々、右の頭を掻いて気にしてる様子。
そして食欲がなく、4日間くらいで約一食分しか食べなくなりました。
これはおかしいと思い、病院で診てもらいました。痙攣の様子を動画で撮っておいたので、それを見せた結果、てんかんとの診断。抗てんかん薬をもらいました。
その他に、口元に好酸球性肉芽腫(こうさんきゅうせいにくがしゅ)ができていたので、ステロイドの注射を打ち、栄養不足になって少し痩せてしまったので点滴もやりました。
ちなみに血液検査や超音波検査では異常なしなので、内蔵には問題はありませんでした。
症状の悪化
診察から2週間後、ステロイド注射の効果が切れる頃、錠剤のステロイド半錠と抗てんかん薬1錠を1日2回飲ませていたのですが、隣の部屋でバタン!バタバタ!という音がして見に行くと、猫が横に倒れていて、前足、後ろ足を縮めた状態で全身が痙攣してました。
そして失禁。
この時以降、ほぼ毎日てんかん発作と失禁をするようになり、約1週間経った頃、容態は悪化しました。仕事から帰ってきて、様子を見に行ったら、部屋にうんちがしてあり、私が見た時も伏せの姿勢でうんちをポロポロとしてるのを見て、非常事態だと感じました。
健康体で体に問題ない状態なら間違いなくトイレで用を足すのに、フローリングで用を足してる。しかも不自然な姿勢で。
この時、猫は正常に歩けないほど脳がダメージを受けていたのです。
きれい好きの猫がトイレで用を足せないなんて、相当ツライことだと思います。でも歩けない。でも用を足したい。やむを得ない決断だったのでしょう。
私はその惨状を見てショックでした。
すぐさま病院にその状況を連絡しました。実は2日後にMRI検査をする予定でしたが、この状況を見て、早く検査しなくてはと思い、予約日を早められないか相談しました。
結論としては、容態が悪化してるので全身麻酔に耐えられない恐れがあって、脳に腫瘍があるだろうという推測が確信になるだけのために命を危険にさらす意味はないという判断で検査はキャンセルしました。
容態が悪化したタイミングが土日だったので、付きっきりで面倒を見ることができました。この土日は完全に寝たきり状態で、私が寝返りをうたせてあげてました。ごはんや水はほとんど摂取できてない状態でこのまま衰弱していってしまうのか心配でした。
その間もピルポケットに包んだ薬を飲ませて、シリンジを使って少しでも水を飲んでもらおうと口の中に水をちょっとずつ入れることを続けました。薬は悪化する前はステロイドの錠剤を最初は半錠を1日2回だったんですが、悪化してからは1錠を1日2回に変更しました。
4日ほど飲まず食わず状態だったので便は全然出なくて、尿はたまにする程度でしたね。ここで心配になったのは脂肪肝。
3日以上飲まず食わず状態ですと、脂肪をエネルギーに変えようと体が働くのですが、その際、肝臓に脂肪がついてしまって肝臓が脂肪に変わってしまう病気です。
肝リピドーシスともいい、肥満体の猫が3日~7日絶食状態になると発症しやすいです。
私の猫も元々体重が6キロ後半でしたので、絶食状態が続いた時は脂肪肝にならないか心配でした。ですが、看病の甲斐あってか、少しずつ元気を取り戻してきました。
奇跡?の復活!
寝たきりの状態だったのですが、ある朝、様子を見に行った時、小さい声で「にゃぁ、にゃぁ」と弱々しく鳴いたんです。寝たきりの数日間ずっと声も出さず、ゴロゴロと喉を鳴らすこともなかったのにです(T_T)
これは水だ!ごはんだ!と思って、口元に水の入った器を持っていくと、フガフガと溺れるように水を飲むじゃありませんか!
寝たきりの間、口を開けることを頑なに拒んでいたのに、キャットフードをカリカリと音を立てて食べるじゃありませんか!
それからというもの、日を追うごとに元気を取り戻して、自分からトイレで用を足せるようにもなったし、水やごはんが置いてある場所まで歩いていけるまで回復しました。ただ、右目の瞳孔が大きくならず、ほとんど見えていない感じです。歩くのも少し不自由そうで、時々バランスを崩してズッコケます。
元気を取り戻しましたが、脳の腫瘍が神経を圧迫してる状態に変わりがないので、またいつてんかん発作を起こして寝たきりになってしまうのか、それだけが心配です。
てんかん発作を起こすとセットで失禁してしまいます。正直、掃除が大変でした。朝の忙しい時や仕事で疲れて帰ってきた時に、おしっこの掃除は結構ストレスです。
掃除に40分くらいかかります。私のように苦労しないように事前に対策をしておけば、掃除がかなり楽になりますので下の記事も読んでおくといいですよ!
要介護になっても最後まで見てあげて!
猫が元気で健康なうちはかわいくて楽しいですが、病気や大きなケガで寝たきりになってしまった時、あなたは何を考えますか?
私はてんかん発作で起きる失禁の掃除でストレスも溜まり、体も疲れてしんどかったので、安楽死について考えました。でも、これは自分が楽になりたいからで、猫にとってはまだまだ死ぬなんて思ってない段階でしょう。
結局、私は安楽死を選びませんでした。今までかわいがってきた猫の命を自分の判断で断つなんてできなかったんです。安楽死を考えると悲しくなりました。なので、まだ今は安楽死のタイミングではないんだと思いました。
結果的にその判断は正しかった。まだ猫に生きるチカラが残っていました。
猫だって、信頼してる飼い主から命を奪われるなんて考えてもいないでしょう。
MRIや手術となると10万とか高額になりますから、私のようにお金に余裕がなければ投薬治療で症状を緩和するだけでもいいと思います。
安楽死はほんとに最後の最後の判断です。まずはなんとかできないか動物病院と相談してみましょう。
まとめ
猫の左右の瞳孔の大きさが違うと気づいたら、一刻も早く病院で診てもらってください。
また、だんだん症状が悪化していき、飼い主の負担(金銭的、肉体的、精神的)が増えていくことが予想されます。
それでも耐えてください。猫が頼れるのは飼い主のあなただけです。
私が飼ってる猫は、腫瘍による部分けいれんや瞳孔の大きさが違うことに気づいてから3ヶ月足らずで虹の橋を渡っていきました。最後は1時間以上もてんかん発作に苦しんでました。
腫瘍が原因でてんかん発作を起こすようになった場合、先が短いです。闘病中の世話は大変ですが、残された時間を大事にしてください。