社会人になると今までもらっていたお年玉はもらえなくなり、あげる側になりますね。
もらってる時は気にしなかった『お年玉に関するマナー』あなたはできてますか?
新社会人で今回からお年玉をあげるという人、もう一度おさらいしておきたいという人も読んでもらって、大人としてスマートな対応をしましょう。
まずはマナーをよく理解するために、お年玉の理由や由来からお話します。
お年玉の理由や由来
現在のお年玉の意味は、新年のお祝いとして子供や目下の人にあげるお金のこと。
ですが、元々はお金ではなくお餅でした。
なんでお餅だったのか。それは、お供えした鏡餅に歳神様(としがみさま)の魂が宿り、『歳魂(としだま)』となります。
その歳魂となった鏡餅を食べることで、一年分の力を授かることができると考えられてきました。家長は鏡餅を『御歳魂』、『御年玉』として家族に分け与えたのが『お年玉』の由来です。
では、由来がわかったところで、お年玉を渡してはいけないケースについてお話します。
お年玉を渡してはいけないケース
相手が目上の場合
お年玉というのは、目上の人から目下の人へあげるものなので、その逆はマナー違反になります。由来から考えても『神様から頂くもの』、『家長から頂くもの』ですから、目下からお年玉をあげる行為は失礼極まりないということですね。
よくありがちなケースとして
- 自分の親や祖父母へあげる
- 会社の上司の子供へあげる
というのがありますが、これはNG。
どうしても渡したい場合は、お金ではなく『お年賀』や『文具料』という名目で品物を贈るようにしましょう。
ただやはり、本来の意味を知っていて、気にする人は気にするので、目上の人には何も贈らないのが無難です。
喪中の場合
身内に不幸があった場合は、喪中期間が過ぎるまで慶事は避けます。年賀状も出しませんが、お年玉に関しては子供が楽しみにしてる『年に一度の行事』ですから、表書きを『お年玉』ではなく『文具代』や『玩具代』などにして渡せば良いとされています。
ポチ袋は地味なものがいいでしょう。
気をつけなければならないのは、『おめでとう』と言わないことです。
お札の正しい折り方
お札は単純に三つ折りにすればいいというわけではありません。
折り方をマスターして、スマートな大人になりましょう。
まず、新札を用意してください。
新札は銀行のATMで出てくる時が多いので、新札を手に入れたらお祝い事用にしまっておくといざという時に便利です。銀行の窓口なら間違いなく新札を手に入れられるので、まとまった額の新札が必要な時は窓口に行くほうが確実でしょう。
【手順1】
お札の表(おもて)が見えるように置いてください。
表は人物が印刷されているほうです。
人物が右側になるように置いてください。
【手順2】
お札の左側から折り曲げます。
人物が隠れないギリギリの所まで折り曲げます。
この際、キッチリ折るんじゃなくて、フワッと折るようにして、折り目がつかないようにしてください。
【手順3】
折り曲げた左側の上にかぶさるように右側を折りたたみます。
この時も、フワッと。
【手順4】
その状態で、ポチ袋の表面を手前にしてお札を入れてください。
封は折りますが、ノリ付けは必要ないです。
シールがあればシールで軽く閉じる程度にしてください。
ポチ袋の書き方
- 表面に子供の名前
- 裏面に自分の名前
を書くのがマナー。ご祝儀袋とは逆になるので注意してください。
子供の名前の書き方は、小さいうちは『〇〇ちゃんへ』でもいいのですが、思春期に入る中学生になったら『ちゃん』付けは子供っぽくて嫌がる子も出てくるので、『〇〇さんへ』、『〇〇くんへ』のほうがいいでしょう。
ひらがなで書くか漢字で書くかは子供の年齢で調整してください。
裏面に自分の名前(渡す側)を入れる時も子供の年齢に応じて、ひらがなで書くか漢字で書くか調整してください。
ただ、ポチ袋の表面のデザインによっては名前を書けるスペースがない場合もありますよね。
その時は、子供の名前は書かなくて大丈夫です。裏面には書かないでください。裏面は渡す人の名前だけ。
でもそれでは誰に渡すポチ袋か区別が付かないので、裏面に『金三千円』など金額を書いておくといいでしょう。
まとめ
- お年玉の由来が歳神様と鏡餅からきていた
- 親や目上の人の子供にお年玉をあげるのは失礼
- 喪中期間の場合は『文具代』などとすればOK
- お札の折り方は人物が隠れるように3つ折りで
- ポチ袋に名前を書く時は表面に子供の名前、裏面に自分の名前
ということで、お年玉は目下の人にあげるもの。お年玉としてはあげられないケースでも、名目を変えれば渡すことが可能ということですね。
ポチ袋は名前が書きやすいデザインのものを選ぶのがポイントですね。
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参考になれば幸いです。