トマトは体にいいとわかっていても生のトマトをスーパーで買ってきて調理するのがめんどう。
もっと手軽に効率よくトマトの栄養を摂れないかと考えた結果、トマトジュースなら飲むだけで楽だしイイかも! と思ったんです。
ですが、飲みやすいだけに飲みすぎて体を壊さないか心配になり、トマトジュースの飲み過ぎでどんなデメリットがあるのか、はたまたどのくらいの量が適切なのか調べてみました!
トマトジュースの飲み過ぎで塩分のとりすぎ?
1日の塩分摂取量について、WHOでは1日5gまで、日本高血圧学会は6g未満としています。
ちなみに食塩が含まれてるカゴメトマトジュース200ml(約コップ1杯分)に含まれる食塩相当量は0.48gです。
意外と少ないですよね?
じゃあ、1日10杯飲んでも大丈夫だよね。 とはいきません。
1日の食生活がトマトジュースだけということはないですよね。普段の食生活で加工食品やインスタント系、外食などからも塩分を摂取してます。しかも日本の食事は醤油、塩、味噌で味付けする料理が多く、どうしても塩分の摂り過ぎになりがちです。
なので、トマトジュースは1日にコップ1杯~2杯までにしておくのが無難ではないでしょうか。
また、塩分無添加のトマトジュースであれば、200mlあたり食塩相当量は0~0.06gしか含まれないので、塩分無添加のトマトジュースであれば10杯飲んでも塩分の摂り過ぎにはならないので、トマトジュースに塩はいらないのであればコチラのほうがたくさん飲めますね。
ただし、10杯は飲みすぎです。このあとの話を読んでいけば理由はわかってきますよ(^^)
さて、トマトの栄養といえば『リコピン』ですが、リコピンはたくさん摂ると害があるのでしょうか。
トマトジュースの飲み過ぎでリコピンのとりすぎ?
リコピンの1日の上限は15~20mgとされています。カゴメトマトジュースの200mlあたりリコピン含有量は15.7~27.7mgです。
つまり、コップ1杯で1日のリコピンを摂取できてしまいます。なので、1日に2杯以上飲んでしまうとリコピンの摂り過ぎということになります。
ただし、リコピンを20mg以上摂ったことで体に害が出るといった報告や研究結果は今のところありません。
だからといってたくさん摂っても、余った分は体の外に出されてしまい、もったいないので目安は1日1~2杯までとしておくのがいいでしょう。
リコピンは中性脂肪の増加を抑える働きがあります。詳しくはコチラの記事で。
トマトジュースの飲み過ぎでカリウムのとりすぎ?
カリウムの摂取量の目安は1日あたり男性で2500mg、女性で2000mgです。高血圧の予防のために摂取するのであれば、男性3000mg、女性26000mgが目標となっています。
また、WHOでは高血圧予防のために必要となる量は1日3510mgとしています。
では、カゴメトマトジュースにはどのくらいカリウムが含まれているかというと、200mlあたり580mg含まれています。
WHOが設定してる3510mgの約17%をコップ1杯で摂ることになります。
この量を見ると、たくさん飲んでも平気な気がしますが、腎臓が弱っている場合は注意してください。腎機能が低下してる状態でたくさんカリウムを摂ってしまうと高カリウム血症になってしまい、最悪の場合、心停止することもあります。
また、日常の食生活でカリウムが不足して欠乏症になることはほとんどないので、意識してカリウムをたくさん摂る必要はありません。
なので、目安としてはコップ1~2杯が適当でしょう。
トマトジュースの飲み過ぎで逆流性食道炎に!?
これはあくまでも『恐れがある』ということです。
トマトの酸が胸焼けを起こして逆流性食道炎を誘発させる恐れがあるので注意してください。
トマトジュースの飲み過ぎで尿路結石!?
トマトにはシュウ酸が多く含まれています。このシュウ酸とカルシウムが結合することで結石の成分となるシュウ酸カルシウムになります。
特に夏は体内の水分が不足して尿路結石になりやすい状態です。そこでシュウ酸を多く含むトマトジュースを飲むことで、尿路結石のリスクが高くなる危険があるので、トマトジュースの飲み過ぎに注意して、水分を多く摂るようにしましょう。
トマトジュースの飲み過ぎで肌が黄色くなる!?
トマトジュースを飲み続けていて、もし肌が黄色くなってきたなと思ったら、それは『柑皮症(かんぴしょう)』です。
治し方は飲むのをやめる以外にはないですね。
原因は、トマトに含まれるカロテン(カロチン)を過剰に摂取したことでなります。
飲むのをやめて、すぐ元にもどる人もいれば2年以上も黄色い人もいます。
どのくらいの量で黄色くなるかは体質によるので、異変に気づいたらすぐ飲むのをやめましょう。
トマトジュースの飲み過ぎで便が赤くなる!?
そうですね。トマトジュースを飲んだ翌日の便が赤いなんてことはよくある話です。
トマトの色素がそのまま便にくっついてきだけなので、心配ありません。
もし、トマトジュースを飲むのをやめても赤いのであれば、一度病院で検査したほうが間違いないでしょう。
トマトジュースの飲み過ぎると塩分でむくむ!?
体内の塩分濃度が高くなると体内でバランスを保とうとして水分を溜め込もうとします。
それが『むくみ』です。
市販されてる塩分の入ったトマトジュースで1日1~2杯程度あれば、むくむほどにはならないのですが、その他にスナック菓子や塩分の多い食事をしてしまうとむくみの原因となるので注意してください。
トマトジュースの飲み過ぎると糖質で太る!?
トマトジュースには砂糖が入っていませんが、糖質はあります。
カゴメトマトジュース200mlあたり7.8gの糖質があります。食物繊維を含めた炭水化物の量は9.2gです。
コーラの炭水化物は200mlあたり22.6gなので、コーラの半分以下の炭水化物量となります。
それでもたくさん飲めば一緒なので、飲み過ぎには注意しましょう。
まとめ トマトジュースの飲み過ぎになる目安は?
トマトジュースは1日3杯以上飲まないようにしましょう。
逆の言い方をすると、1日1杯~2杯までにしておきましょう。
トマトは野菜ですからたくさん摂取すれば体にいいと思いがちですが、一度にたくさん摂取するとかえって病気の元や体の異常の原因になるので、少量を継続して摂取するほうが健康的ではないでしょうか。
トマトの栄養と効果的な食べ方は?生食用と加工用では栄養に差がある!
【参考元】
日本高血圧学会
内閣府 食品安全委員会
町田胃腸病院
青森労災病院
カゴメ
コカ・コーラ