夏が旬のトマト。
どうせ食べるなら、このトマトに含まれる栄養を効果的に体に取り入れたいですよね。
しかもトマトには生食用と加工用と分かれてるんです。
生食用を加工してるわけではないようです。
私も健康に気を使ってるほうなので、トマトの栄養をどうしたら効果的に摂取できるのか。また、生食用と加工用の違いは何なのか。気になって、まとめました。
それではまずは栄養成分からみていきましょう。
トマトに含まれる主な栄養成分
トマトの特徴的な栄養成分としてはコチラの4つ!
- リコピン
- ベータカロテン
- ビタミンC
- 食物繊維
特にリコピンはトマトの栄養成分として有名ですね。
このリコピンは抗酸化作用に優れている成分で、ビタミンEの100倍以上も抗酸化力があり、老化防止や生活習慣病予防効果が期待できます。
では、これらの栄養を効果的に摂るにはどうしたらいいのかみていきましょう。
トマトの栄養を効果的に摂る方法は?
トマトは生より加熱調理、より良いのは加工されたトマトを使うことです。
◆生のトマトのデメリット
- 時間の経過とともに栄養がどんどん減っていってしまう
- 常温保存では2,3日でビタミンCが30%以上も失われてしまう
生のままで使うのであれば、できるだけすぐに調理して食べないと栄養を効率よく摂ることができません。
なので、せっかくの栄養を効果的に摂るには、加熱調理することで栄養の吸収率を良くすることができます。
ビタミンCは熱に弱いので、加熱調理した場合は期待できませんが、リコピンやベータカロテンは脂溶性のため熱に強く、油を使って調理することで吸収しやすくなります。
さらに効果的なものとして、トマトの加工されたものがおすすめです。
なぜかというと、加工品のほうがリコピンの吸収率が2~3倍も良くなるからです。
では、リコピンの吸収率がいい時間帯はというと、『朝』です。
これはカゴメの研究で明らかになったもので、オススメはトマトジュースと牛乳の組み合わせ。
牛乳の脂肪分がリコピンの吸収を助けます。
トマトの加工製品にはどんなものがあるかというと
- トマトジュース
- トマト缶(ホール、カット)
- ケチャップ
- トマトソース
などがありますね。
加工品の注意点として、トマトジュースは食塩が入っていると塩分のとりすぎになる恐れがあるので、できれば食塩の入ってないものがいいでしょう。
ケチャップには砂糖など糖類が多く入ってるので使いすぎに注意です。
また、加工品にした場合、加工工程で熱が加わるためビタミンCは生食と比べて半分以下になってしまいます。
全く無くなるわけではありませんが、ビタミンCは他の野菜や果物から摂るようにしたほうがいいでしょう。
ここまでで生食用と加工用とで栄養の吸収率が違うということはわかりましたが、他にはどんな違いがあるのでしょうか。
生食用トマトと加工用トマトの違いは?
栽培から出荷までの違い
◆生食用トマト(ピンク系トマト)
- ビニールハウス栽培
- 一年中収穫可能
- スーパーなどのお店に並んでいる
◆加工用トマト(赤系トマト)
- 完熟であることやリコピン含有量、色の赤みなど農林水産省で決められた規格がある
- 畑はビニールハウスではなく雨風にさらされる環境
- 契約農家のみ作ることができる
- 8月~9月に収穫
- 収穫されたら加工工場に運ばれるためお店に並ぶことはない
栄養成分の違い
◆加工用トマトの栄養含有量(生食用トマトとの比較)
- リコピン:約3倍
- ベータカロテン:約2倍
- ビタミンC:約2倍
- 食物繊維:約1.5倍
ちなみに生食用トマトを完熟させても加工用トマトと同等の量にはなりません。
加工用トマトは国内での生産は少なく、主にアメリカやイタリアなどから輸入されています。
残留農薬の検査も輸入前と輸入後に実施してるので、このあたりも安心して使うことができますね。
まとめ
生で食べたほうがさっぱりして夏にはピッタリですが、栄養を重視するなら加工品がいいということです。
もちろん料理によって使い分けて、食事を楽しむのが一番!
私も朝のトマトジュースを習慣にしてみようかな(^^)
あ、そうそう、飲み過ぎも良くないみたいですよ!詳しくはコチラの記事から。
ミニトマトの保存方法をまとめた記事もあるので、チェックしてみてください!
【参考元】
一般社団法人 全国トマト工業会
カゴメ