秋の味覚のひとつである栗ですが、なにげなく食べていて、栗って栄養あるのかな?と思ったので調べてみました。
栗は美容に良かったり妊婦さんのお腹の赤ちゃんや子供にもオススメできる栄養豊富な食べ物だってことがわかりました。
ただ、渋皮は注意したほうがいいみたい!
暇つぶしにでも読んでもらえたら幸いです(^^)
では、まずは栗の栄養素ってなにが含まれてるかみてみましょう。
栗の栄養素とカロリー【日本栗と甘栗を比較】
まずは栗の栄養素やカロリーをみてみましょう。
栗といっても原産国が日本と中国とあって、わかりやすくいうと甘栗で使われてるのが中国産で、それ以外は日本産と思っていいのではないでしょうか。洋菓子ではフランス産の栗もありますが、ここでは日本栗と甘栗の栄養素とカロリーを表にまとめました。
表の栄養価は栗100gに含まれる量です。
栄養素 | 日本栗(ゆで) | 甘栗 |
カロリー(キロカロリー) | 167 | 222 |
タンパク質(グラム) | 3.5 | 4.9 |
脂質(グラム) | 0.6 | 0.9 |
炭水化物(グラム) | 36.7 | 48.5 |
カリウム(ミリグラム) | 460 | 560 |
カルシウム(ミリグラム) | 23 | 30 |
マグネシウム(ミリグラム) | 45 | 71 |
リン(ミリグラム) | 72 | 110 |
鉄(ミリグラム) | 0.7 | 2.0 |
ビタミンB1(ミリグラム) | 0.17 | 0.20 |
ビタミンB2(ミリグラム) | 0.08 | 0.18 |
ビタミンB6(ミリグラム) | 0.26 | 0.37 |
ビタミンC(ミリグラム) | 26 | 2.0 |
葉酸(マイクログラム) | 76 | 100 |
水溶性食物繊維(グラム) | 0.3 | 1.0 |
不溶性食物繊維(グラム) | 0.6 | 8.5 |
n6リノール酸(ミリグラム) | 250 | 210 |
n3リノレン酸(ミリグラム) | 58 | 23 |
アミノ酸(ミリグラム) | (3400) | (5000) |
栄養価としては日本栗(ゆで)よりも甘栗のほうが栄養価が高いですね。
ただ、ビタミンCは日本栗(ゆで)のほうが甘栗の10倍以上あります。
そんな栗の栄養にはどんな効果があるのかみていきましょう!
栗の栄養は美容にいい!?
栗は美容にいいのか?という点で見ると、効果的な成分としては
- カリウム
- 鉄
- ビタミンB群
- ビタミンC
- 食物繊維
- (タンニン)
これらが美容効果が期待できる成分です。それぞれどんな効果があるのかみていきます。
カリウム
カリウムの効果は体内の余分な塩分を排泄する働きです。
この働きによって、体内の水分が調整され、むくみ改善が期待できます。
鉄
鉄は貧血予防の効果があります。注意点としては、栗に含まれる鉄は非ヘム鉄といって、体に吸収されにくいんです。
ですので、できればレバーなどの動物肉に含まれる鉄と一緒に食べることで吸収率が上がりますから、食事の時に栗を食べると栗に含まれる鉄が吸収されやすくなります。
ビタミンB群
ビタミンB群は疲労回復効果や皮膚、粘膜をキレイに保つ働きがあります。
ビタミンC
こちらも皮膚や粘膜をキレイに保つ働きがあり、抗酸化作用もあります。
ビタミンCは熱に弱いのですが、栗に含まれるビタミンCは栗のでんぷんによって熱から守られてるので壊れにくいんです。
ですので、栗からビタミンCを摂ることができます。
食物繊維
食物繊維は、腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を整える効果があります。
また、水溶性食物繊維は腸内で便が移動しやすくする働きがあります。不溶性食物繊維は、便のかさを増やして腸を刺激し、蠕動運動(ぜんどううんどう)を促します。
タンニン
タンニンは敢えてカッコにしましたが、その理由はタンニンと鉄の相性が悪いからです。
栗のどこにタンニンがあるかというと、渋皮といわれる実に付いてる薄い茶色の皮のところにタンニンが含まれています。
タンニン自体はポリフェノールの一種で抗酸化作用があり、体に良い成分なんですが、タンニンは鉄とくっついてしまうと鉄が吸収されなくなってしまうんです。
ですので、栗の渋皮も食べる時は鉄の吸収は期待しないほうがいいですよ。
栗の栄養は妊婦さんにもオススメ!
栗の栄養には『葉酸』が含まれています。
これはDNAなど体の細胞を作る働きがあり、妊婦さんが葉酸を摂ることで、お腹の赤ちゃんの体がしっかり作られるんです。
葉酸が不足すると先天性の異常が起こりやすくなってしまうので、栗だけでなくあらゆる食べ物から葉酸を摂るようにしてください。
栗の栄養は子供にもオススメ!
栗の栄養には骨を作る『カルシウム、マグネシウム、リン』が含まれています。
骨の中にはこの3つの成分が含まれています。体内のマグネシウムが不足すると骨の中からマグネシウムを出して、神経の興奮を抑制したり、血圧を正常に保つなどの働きをしますが、骨からマグネシウムが出る時にカルシウムも出てしまうので、骨が弱くなってしまいます。
そうならないように、マグネシウムを適量摂取するようにしてください。ちなみに食べ物からは摂りすぎになることはありません。
まとめ
栗の栄養がもたらす効果
- むくみ改善
- 肌荒れ改善
- 便秘改善
- 抗酸化作用
- 胎児の成長
- 骨の強化
などがあります。鉄に関しては、吸収率が低いので栗だけでは貧血の改善は期待できそうにないですね。
私は和菓子に目がないので、栗どら焼き、栗羊かんなどおいしいので秋は好きです(^^)
こんな小さい実にもしっかりたくさんの栄養があるので、秋の味を楽しみつつ、健康になっていきましょう!
【参考元】
日本食品標準成分表2015年版(七訂)
グリコ