チョコレートは賞味期限が長いので、あとでゆっくり食べようとつい放置しまいがち。
チョコレートを冷蔵庫に保存していて、いざ食べようと思って開けてみたらチョコーレートが白くなっていたという経験ありませんか?
食べられるのか食べられないのかでいえば、『食べられます』。安心してください(^^)
でも、劣化してしまっているので食感がボソボソになったり味が変わってしまっています。
では、なぜチョコレートが白くなるのでしょうか?
そこでこの記事では、『チョコレートが白くなる理由』と『白くなってしまったチョコレートをおいしく直す方法』をご紹介します。
チョコレート全体が白くなる理由はココアバターが分離したから!
ブルーム現象だーーー!ってテンション上がってた。ちゃんと見たの初めて。 pic.twitter.com/orXz3QGpGf
— なご (@5mhazr4) 2018年12月16日
上の画像のような状態になる原因は、チョコレートが一度溶けて、また固まった時や急激な温度変化でココアバターが表面に浮き出た時になります。
これは『ファットブルーム』と呼ばれる現象です。
これを初めて見た人は『うわっ!腐ってる!』と思うかもしれませんが、チョコレートは水分が3%以下なので、そう簡単に腐ったりカビたりはしません。
ですが、生チョコの場合は水分が20%ほどあるので早めに食べないと腐ります。
さて、このファットブルームが起きる原因のひとつである、『チョコレートが溶けて、また固まった場合』について解説します。
チョコレートの原材料に含まれているココアバター(カカオバター)は28℃で溶け始めます。
商品の箱の裏に『28℃以下で保存してください』などと書かれているのはそのためです。
高級なチョコレートやデリケートなチョコレートになると25℃以下、23℃以下で保存と書かれていますね。
なので、チョコレートが溶けないように温度管理が重要です。
では、冷蔵庫や冷凍庫に入れてしまえばいいのかというとそうでもないんです。
白くなる原因のもうひとつの理由が『急激な温度変化』。
温度変化が激しいとチョコレートに含まれる脂肪分が分離して表面に移動しやすくなるんです。なので、冷蔵庫や冷凍庫に入れる時は注意が必要!
保存方法について詳しくはコチラで解説してます。
【関連記事】>>>チョコレートの保存方法を常温・冷蔵・冷凍の3パターンからご紹介!
最終的にはどのチョコレートにもファットブルームは自然に起きてしまう現象なので、そうなる前に食べることをオススメします。
次はチョコレートの表面に白い粉のようなものや白いブツブツができる原因についてお話していきます。
チョコレートに白い粉や白いブツブツができる理由は砂糖が分離したから!
先程のファットブルームを防ぐために冷蔵庫に保存していた場合、次は冷蔵庫から出すわけですが、ここで注意してほしいのが冷蔵庫から出してすぐにチョコレートの包装を開けないこと。
なぜかというと、冷蔵庫から出してすぐに包装を開けてしまうとチョコレートの表面に白い粉や白いブツブツができてしまうからです。
この現象を『シュガーブルーム』といいます。
シュガーブルームの原因には『湿気』が関係していて、冷蔵庫に入っていた冷えたチョコレートを室内の温かい場所に置くことで、温度差によってチョコレート周辺の湿気がチョコレート表面に水滴を作ってしまいます。いわゆる結露ですね。
その水滴が蒸発していく時にチョコレートの砂糖が分離して表面に出てくることで、白い斑点ができたり、粉ようなものができたり、ザラザラした食感の原因になったりするんです。
見た目はカビっぽいですが、カビではないので大丈夫です(^^)
これを防ぐ方法はコチラで解説しています。
【関連記事】>>>チョコレートの保存方法を常温・冷蔵・冷凍の3パターンからご紹介!
ブルーム現象が起きてしまったチョコレートは味や食感が悪く、そのままではおいしくありません。
でも食べられないわけではないので、うまく活用したいところですね
次はそんなチョコレートをおいしく再利用する方法をご紹介します。

白くなったチョコレートをおいしく直す方法
ここでは、ブルーム現象が起きてしまったチョコレートの復活方法をいくつかご紹介します。
【テンパリングし直して固める】
ファットブルームが起きたチョコレートには適した方法ですが、水分が混じってしまったシュガーブルームが起きたチョコレートには不向きです。
ちなみにテンパリングとは、なめらかな口当たりとチョコレートにツヤを出すために40℃~50℃の間でチョコレートを溶かして混ぜ混ぜして固める作業です。
詳細は結構細かい説明なので省略します(´・ω・`)
【生チョコや焼き菓子を作る】
チョコ菓子であればシュガーブルームの起きたチョコレートでもおいしく作ることが可能です。
テンパリングやお菓子を作るというのは、普段お菓子を作ったり、バレンタインの時に手作りチョコを作る人にとっては慣れたものですが、お菓子を作ったことがない人や男性にとってはちょっと難しいかもしれませんね。
では、簡単な方法として溶かして使ってみましょう。
【カレーの隠し味に!】
板チョコの1片か2片を入れます。
入れるタイミングはカレールーを溶かし入れたあと。最後の仕上げとしてチョコを入れてみてください。
その際は、火を止めて溶かしてくださいね。そうしないとチョコレートが固まってしまってうまく溶けないことがあります。
最初にレンジで温めて少し溶けた状態にしておくと作業が早く済みますよ。
チョコレートの味はビターでもミルクチョコでもホワイトチョコでもお酒入りでもナッツ入りでもなんでも大丈夫です。
あとはお好みなので、いろいろ試してみてください。
もし、チョコレートを入れすぎた場合は、カレー粉やカレールーを足して味を調整してくださいね(^^)
【その他】
- ホットミルクに入れてホットミルクチョコ
- 溶かしたチョコをパンケーキやアイス、フルーツにソースとして使う
劣化したチョコレートが食べられなくなったわけでないので、ぜひ再利用してチョコレートを楽しんでください(^^)
まとめ
さて、チョコレートが白く変色してしまった原因は2つの現象からでしたね。
- 脂肪分が表面に出てきた『ファットブルーム』
- 砂糖が表面に出てきた『シュガーブルーム』
ファットブルームは『温度』、シュガーブルームは『湿度』が関わっていて保存方法が重要だということがわかりました。
基本的には味が劣化してしまうのでおいしくないのですが、あのボソボソした食感が好きで、あえてブルーム現象を起こしてから食べるという人もいるようですね。
私としては、チョコ本来の味、風味を味わいたいので、なるべくブルーム現象が起きないように気をつけたいです。
あと、チョコレートは水分の多い生チョコ以外は結構、賞味期限が長いですよね。
冷蔵庫や戸棚に入れっぱなしで賞味期限が切れていたなんて経験ありませんか?
長く置いておくとブルーム現象も起きていて、賞味期限が切れていたら食べて大丈夫なのか気になるところ。
この記事も要チェックですよ!
【関連記事】>>>チョコレートは賞味期限切れからいつまでなら食べて大丈夫?
